どんど晴れ 最終回ネタバレあらすじ!夏美は女将になれる?

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NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」は、比嘉愛未さんがヒロイン・浅倉夏美(あさくら なつみ)役で老舗旅館の女将になるべく奮闘するストーリーですが最終回のあらすじネタバレ結末とは?

朝ドラ「どんど晴れ」原作とあらすじネタバレを最終回結末までや脚本家、キャスト出演者などについてご紹介します。

目次

どんど晴れ 最終回あらすじネタバレ結末!夏美は旅館の女将になれる?

最終回までのあらすじをダイジェストで紹介(第1週〜第26週)

『どんど晴れ』は、パティシエ修行中だった横浜の娘・浅倉夏美(比嘉愛未)が、恋人の実家である盛岡の老舗旅館「加賀美屋」に飛び込むところから物語が始まります。全156話という長編の中で、夏美は女将修行に奮闘し、伝統と格式に揉まれながらも、持ち前の明るさと行動力で周囲を変えていきます。

週数 主な展開内容
第1〜5週 夏美が加賀美屋に向かうきっかけと葛藤
第6〜10週 女将修行の開始と柾樹との関係の変化
第11〜15週 加賀美屋内での人間関係の対立や信頼獲得
第16〜20週 旅館の買収問題とスタッフの離反
第21〜25週 外資との交渉・夏美の父の病気と再起
第26週 加賀美屋再建と夏美の覚悟、感動の最終回

以下の記事では夏美が大きな危機を迎える、女将のライバル・彩香の登場とネタバレをご紹介しています。

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登場人物一人ひとりの成長が丁寧に描かれ、盛岡という地域に根差した文化も豊かに映し出されていました。

以降では最終回のネタバレを詳しくご紹介していきます。

追い詰められる加賀美屋と家族の決断

物語の終盤、加賀美屋に重大な転機が訪れます。環(宮本信子)の息子・伸一(東幹久)は、経営に関する重要な株を秋山(石原良純)に譲渡してしまいました。

この株を手にした秋山は、老舗旅館の伝統を無視した大規模リニューアルを要求。それに応じなければ、株主総会で旅館の家族経営を排除する、と強気の姿勢を見せます。

秋山の思惑に乗せられ、従業員の中には待遇の見直しを訴えてストライキに踏み切る者も現れます。さらに秋山は、近隣の旅館にまで手を伸ばして買収攻勢を強化。清美(中村優子)ら優秀なスタッフも次々と他所へ移っていき、加賀美屋は危機的状況へと追い込まれていきます。

父の病と、家族の思い

その頃、夏美(演:未記載)の父・啓吾(大杉漣)が倒れ、緊急で病院へ搬送されます。横浜の医療機関に駆け付けた夏美と家族。手術は成功するものの、後遺症の可能性を告げられ、一家は大きな不安を抱えることになります。

目覚めた啓吾は、「今こそ盛岡に戻れ」と夏美に言い放ちます。加賀美屋が苦境にある今、家族として支えたいという強い願いからでした。母の房子(森昌子)と弟の智也(神木隆之介)も、彼の言葉に賛同します。

再起を誓う夏美と、集まる支援の輪

一方、盛岡では環が秋山の提案を受け入れかけていました。そこに帰ってきた夏美は、「一週間で立て直す」と宣言。準備も根拠もない中での発言でしたが、諦めない覚悟が伝わります。

そんな彼女の元に、かつての板前・篠田(草見潤平)や彩華(白石美帆)ら心強い味方が駆けつけます。さらに、宿泊施設イーハトーブの裕二郎(吹越満)たちも支援に参加し、少しずつ旅館に活気が戻ってきました。

見え始めた買収の裏側と協力者たち

イートハーブの住人・南部鉄器職人の聡(渡邉邦門)は、加賀美屋買収の背後に外資系の影があると察知し、東京へと向かいます。その理由は・・・のちに判明します。

その後、韓国のスター・ジュンソ(リュ・シウォン)がSNSで「加賀美屋を応援しよう」とファンに呼びかけると、大きな反響が巻き起こります。加えて、経済評論家・斎藤愛子(とよた真帆)はメディアで外資ファンドのやり方を厳しく批判。これらの支援が後押しとなり、加賀美屋の予約も回復し始めました。

一度は職場を離れたスタッフたちも戻ってきてくれたことで、旅館全体に希望が差し込みます。

秋山の変化と買収計画の終焉

加賀美屋の復活を目の当たりにした秋山は、ついに決断を下します。部下が提出しようとした営業停止の申し入れを止め、自らの株を買収には使わせないと宣言。これにより、旅館の運営は守られることになりました。

東京での出会いと新たな希望

夏美と柾樹(内田朝陽)は、買収元である外資系グループの元社外取締役・岸本(夏八木勲)に直談判するため上京します。そこで彼らが再会したのは、なんと岸本の息子であり、イートハーブに住む、南部鉄器職人の聡でした。夏美は岸本に対して「加賀美屋の精神を守りたい」とまっすぐに伝えます。

その訴えが届いたのか、結果的に買収は中止となり、加賀美屋は自分たちの手に戻ることになったのです。

「一本桜」から再出発へ!そして若女将に!

その後、智也が父・啓吾の新作「桜のシブースト」を持って帰郷します。これは、父が想いを込めて作った“一本桜”をイメージした一品。夏美はそれを、再生する加賀美屋の象徴として掲げようと決めます。

環と夏美は「女将」と「若女将」として、新たな道を共に歩む決意を胸に、旅館の再興に邁進することを誓い合います。

感謝と希望を胸に、未来へ!

ラスト、夏美と柾樹は満開の一本桜の下を訪れます。今まで出会った人々に想いを馳せながら、空に向かって感謝を捧げました。「これからも、どうか見守ってください」と、亡きカツノや柾樹の母に静かに語りかける2人。

こうして物語は、信頼と再生、そして未来への希望を胸に、静かに幕を下ろします。

どんど晴れ あらすじネタバレ最終回まで全話まとめ!

引用元 公式サイト

1話

浅倉夏美(比嘉愛未)は23歳。横浜にある洋菓子店で、パティシエとして日々修業を重ねている若き女性です。家庭では、職人気質で腕の確かなケーキ職人の父・啓吾(大杉漣)、穏やかで家庭的な母・房子(森昌子)、そして中学生の弟・智也(神木隆之介)とともに、4人で暮らしています。

ある日、恋人である加賀美柾樹(内田朝陽)の祖母・カツノ(草笛光子)が喜寿を迎えることになり、夏美はそのお祝いに合わせて岩手を訪れることに。彼女自身は、あいさつ程度の軽い気持ちでの訪問でしたが、柾樹の実家が営む由緒ある老舗旅館を目の当たりにし、その立派な佇まいと格式の高さに圧倒されるのでした。

2話

盛岡にある老舗旅館──それは柾樹(内田朝陽)の生家でした。夏美(比嘉愛未)は恋人の祖母・カツノ(草笛光子)の喜寿祝いの席に招かれ、初めてその旅館を訪れます。女将である環(宮本信子)をはじめとする家族や親戚が一堂に会した格式ある祝宴の雰囲気に、夏美は最初こそ気後れしてしまいます。

しかし、次第に本来の人懐っこさと明るさを発揮し、親族たちの輪に自然と溶け込んでいきます。そんな中、蔵で片付けをしていた夏美を見かけたカツノは、一瞬彼女を“座敷わらし”と見間違えてしまいます。

果たして夏美は、この加賀美家に福を呼び込む存在

3話

加賀美家の雰囲気にすっかり溶け込み、まるで家族の一員のように振る舞うようになった夏美(比嘉愛未)。ある日、恋人の柾樹(内田朝陽)は「どうしても見せたい場所がある」と夏美を静かな丘へと連れて行きます。そこに咲く一本の桜は、亡き母・俊江(中江有里)とのかけがえのない記憶が刻まれた特別な場所でした。

柾樹の母が若くして命を落としたのは、旅館の女将という重責を背負い、体調を崩したことが原因でした。柾樹が故郷を離れる決意をした背景には、そんな苦しい過去があったのです。

彼の胸の内を知った夏美は、ただの恋人ではなく、彼にとっての心の拠り所――「心の一本桜」になりたいと強く願います。

その直後、旅館から柾樹の元へ緊急の知らせが届きます。祖母・カツノ(草笛光子)が突然倒れたというのです。静かだった時が、一気に動き出す瞬間でした。

4話

加賀美屋の大黒柱であるカツノ(草笛光子)が突然体調を崩したことで、館内は緊張感に包まれ始めます。長年旅館を支えてきたカツノの容態を心配しつつも、現女将の環(宮本信子)とその息子・伸一(東幹久)は、旅館の将来を見据えて改装計画を進行中でした。そしてそのタイミングで、カツノに“引き際”を意識させようとしていました。

一方、病床のカツノは、孫の柾樹(内田朝陽)を枕元に呼び寄せ、加賀美屋の跡を継いでほしいと願いを口にします。しかし、柾樹は夏美(比嘉愛未)との結婚を機に横浜での新生活を考えており、祖母の願いをすぐには受け入れられません。

そんな中、夏美は一足先に横浜へと戻ります。表面上は変わらぬ様子だった柾樹の態度に、どこか心が揺れている気配を感じ取っていました。彼の胸の内には、まだ整理しきれていない迷いが残っていたのです。

5話

新作ケーキの開発に全力を注ぐ夏美(比嘉愛未)でしたが、柾樹(内田朝陽)から何日も音沙汰がないことに、次第に胸騒ぎを覚えるようになります。そんなある日、ケーキの納品のために柾樹が勤めるホテルを訪れた夏美は、久しぶりに顔を合わせた柾樹から「今夜、話したいことがある」とだけ伝えられます。しかし彼はそれ以上多くを語らず、どこかよそよそしい様子で仕事へ戻っていきました。

その夜、久々に柾樹が来ると知って、母・房子(森昌子)は腕によりをかけて食事を用意し、弟・智也(神木隆之介)も嬉しそうに準備を手伝います。けれども、家族の温かな雰囲気とは裏腹に、夏美の胸の中には不安が渦巻いていました。柾樹の曖昧な態度が、これまで築いてきた関係に影を落とし始めていたのです。

6話

仕事を終えた柾樹(内田朝陽)が夏美(比嘉愛未)の自宅を訪れ、父・啓吾(大杉漣)や母・房子(森昌子)は彼の登場に明るい笑顔で出迎えます。家族そろって食卓を囲むにぎやかな夕食の中、和やかな会話が弾む一方で、結婚の話題になると空気が一変します。

柾樹は突然、旅館の跡継ぎとして盛岡に戻る決意を語り出し、夏美との婚約についても白紙に戻したいと申し出ます。耳を疑うような言葉に、啓吾は激しく声を荒げ、「今すぐ出て行け」と一喝。柾樹は無言のまま深く頭を下げてその場をあとにします。

玄関を飛び出して彼を追いかけた夏美は、思いのたけをぶつけるように叫びます。「私、女将になります!」――その決意には、簡単には揺るがない強さが宿っていました。

7話

加賀美屋では、柾樹(内田朝陽)の帰郷が間近に迫る中、大女将のカツノ(草笛光子)と現女将・環(宮本信子)のあいだにくすぶっていた嫁姑の確執が表面化し始めます。それぞれの立場から旅館の未来を案じるふたりの思いが、静かな緊張を生んでいきます。

一方、横浜に戻った夏美(比嘉愛未)は、柾樹から結婚の白紙を告げられたショックを抱えながらも、彼が旅館を継ぐと知り、新たな決意を固めます。「一緒に盛岡へ行って女将として支えたい」——その想いは揺るぎませんでした。

しかし、両親の啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)は、娘の突然の決断に驚きを隠せず、慎重になるよう説得を試みます。けれども夏美の心はすでに固まっており、迷いを振り切って、再び柾樹に直接思いを伝えるため盛岡へ向かいます。

8話

夏美(比嘉愛未)がパティシエとしての夢を手放し、盛岡での人生を選ぶと話したとき、父・啓吾(大杉漣)は深く心を揺さぶられました。娘の将来をずっと応援してきただけに、その決断は簡単に受け入れられるものではありませんでした。

啓吾は心配を募らせた末に、柾樹(内田朝陽)の勤務先であるホテルを訪れ、夏美との関係をきっぱり断つよう強い口調で警告します。その出来事を知った夏美は、父の想いに反発し、激しい口論になってしまいます。

その夜、母の房子(森昌子)は、啓吾がどれだけ夏美の幸せを願っているかを静かに語り、娘の傷ついた心を包み込みます。そして最後には、母親としての優しさでこう背中を押します。「あなたの人生をどう生きるかは、あなた自身が決めることよ」。

この一言が、夏美の覚悟をより強いものにしていくきっかけとなるのです。

9話

体調を崩していたカツノ(草笛光子)は、長年の常連客が宿泊することを知ると、無理を押して顔を出す決意をします。病み上がりにもかかわらず、その姿勢には女将としての誇りと責任感がにじんでいました。しかし、自分がすでに女将の役目を担っていると思っている環(宮本信子)は、カツノの振る舞いに苛立ちを隠せません。

一方、横浜では柾樹(内田朝陽)が体調を崩し、寝込んでいるところを夏美(比嘉愛未)が献身的に看病します。弱っている彼の口からこぼれた言葉を聞いた夏美は、彼の心の奥にある本当の想いを感じ取ります。柾樹はまだ自分を想ってくれている——その確信を得た夏美は、なぜ彼が結婚を断ろうとしたのか、その本心をついに理解するのです。

10話

夏美(比嘉愛未)をめぐる意見の違いから、啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)の間に険悪な空気が流れ、夫婦の会話にもすれ違いが生じていました。そんな中、夏美が帰宅し、改めて「柾樹(内田朝陽)とともに盛岡で生きていきたい」と強い意志を示します。

しかし啓吾は、その決意に激しく反発し、「行くのなら親としての縁を切る」と言い残して家を飛び出してしまいます。動揺しながらも、夏美は父にかつて出された課題に真正面から向き合い、夜通しキッチンにこもって新作のケーキ作りに取り組みます。

そして朝になり、啓吾が帰ってくると、厨房のテーブルには完成したケーキとともに、夏美からのまっすぐな想いが綴られた手紙がそっと置かれていたのです。

11話

夜行バスで盛岡に到着した夏美(比嘉愛未)は、眠気も疲れも見せず、まっすぐ加賀美屋へと足を運びます。突然の訪問に、大女将のカツノ(草笛光子)は面食らい、何か事情があるのではと警戒心を抱きます。

カツノは、夏美が柾樹(内田朝陽)に旅館を継がせないよう説得しに来たのだと勘違いしますが、女将の環(宮本信子)から「2人の婚約は解消済み」と告げられ、思わぬ展開に戸惑いを見せます。

一方、夏美は「ここで一から修業を積ませてほしい」と真剣なまなざしで懇願しますが、カツノはすぐには応じず「今夜は泊まっていけばいい」とだけ返します。

それでも夏美は恩返しのつもりで厨房の手伝いを申し出ますが、慣れない旅館の板場で失敗してしまい、周囲に迷惑をかけてしまいます。

12話

旅館の厨房でトラブルを起こしてしまい、肩を落としていた夏美(比嘉愛未)は、自分の未熟さを痛感していました。そんな彼女のもとに、突然、横浜から柾樹(内田朝陽)が現れます。

柾樹は当初、夏美を迎えに来たつもりでした。しかし、彼の目の前で「あなたにとっての“心の支え”になりたい」と訴える夏美のまっすぐな言葉に心を打たれます。そして思わず、「君のいない毎日なんて、もう考えられない」と胸の内を打ち明けます。

互いの気持ちを再確認した2人は、これからの人生を一緒に歩む覚悟を新たにし、大女将カツノ(草笛光子)に「加賀美屋で働かせてほしい」と改めて頭を下げます。カツノはその真剣さに心を動かされ、ついに夏美の仲居としての修業が本格的に始まることになります。

13話

夏美(比嘉愛未)は、老舗旅館での仲居修行をいよいよ始めることになりました。女将・カツノ(草笛光子)の指示により、教育係を任された環(宮本信子)は、仲居頭の小野時江(あき竹城)に対し、容赦なく鍛えるよう命じます。

まずは館内の従業員たちへの丁寧な挨拶から始まり、夏美に与えられた最初の仕事は、お客様の履物を丹念に磨くこと。指導にあたる時江の目は非常に厳しく、ほんのわずかな汚れや埃も見逃しません。

玄関周辺の掃き掃除から、礼儀作法の所作の稽古に至るまで、夏美の一日は分刻みで埋め尽くされていきます。座る間もなく続く修行に、息をつく暇もないほどの忙しさと緊張感が漂います。

格式ある宿で働くことの重みと、伝統を守る姿勢が、夏美に試練として立ちはだかっていきます。

14話

夏美(比嘉愛未)は、新人仲居として働き始めた初日から、同僚の松本佳奈(川村ゆきえ)とはすぐに打ち解けることができました。しかし、旅館の他の仲居や従業員たちは、大女将の孫と婚約中という夏美の立場に対して、どこか距離を取りつつ、内心では複雑な感情を抱いています。そのため、簡単には心を開いてはくれません。

加えて、仲居頭の時江(あき竹城)からの指導はさらに厳しさを増していきます。夏美は同じ作業を何度もやり直すよう命じられ、気力も体力も消耗しきってしまいます。

ようやく一日の業務が終わった頃、佳奈の案内で夏美は下宿先の「イーハトーブ」へ足を運びます。そこで、個性豊かな住人たちとの出会いが待っていました。

15話

夏美(比嘉愛未)が暮らすことになった下宿「イーハトーブ」は、柾樹(内田朝陽)の高校時代の先輩である岩本裕二郎(吹越満)が管理しています。個性的な住人たち(ダニエル・カールら)に囲まれながらも、夏美はすぐに打ち解けて、にぎやかな日常をスタートさせます。

一方その頃、横浜では柾樹が浅倉家を訪れ、父・啓吾(大杉漣)に「もう一度夏美との結婚を許してほしい」と真剣に頼み込みます。しかし啓吾は、冷淡に取り合おうとはしません。

そんな中でも夏美は、持ち前の前向きな性格を活かして懸命に仕事に取り組み、仲居として少しずつ成長を見せていきます。ところがある日、思いもよらぬ出来事が彼女を待ち受けていました。

16話

雨が降る中、夏美(比嘉愛未)は玄関に滑り止めマットを敷き忘れてしまい、宿泊客の吉田(山本圭)が転倒してケガをしてしまいます。実は、新人仲居の佳奈(川村ゆきえ)がその対応を伝えそびれていたのが原因でしたが、他の仲居や従業員たちは夏美を責めるような態度を強め、彼女の立場はますます孤立していきます。

その晩、夏美はふと、女将の環(宮本信子)が吉田の部屋の前でじっと様子をうかがっているのに気づきます。環は「お客様が何不自由なく過ごせるように、常に心を配るのが仕事」と語りかけます。その言葉を胸に刻んだ夏美は、自らも環とともに廊下で一夜を過ごし、仲居としての姿勢を少しずつ学びはじめます。

17話

女将の環(宮本信子)が示すおもてなしの姿勢に心を打たれた夏美(比嘉愛未)は、宿泊中の吉田(山本圭)のために自分にもできることを模索し始めます。

その頃、加賀美家では夏美が大女将のもとで懸命に修業していると知った兄の伸一(東幹久)が、彼女の将来に不安を感じ、妻・恵美子(雛形あきこ)に女将としての訓練を受けさせようと動き出していました。

一方の夏美は、吉田が生前の妻と毎年訪れていたという八幡平の高山植物にまつわる思い出を聞き出します。腰を痛めている吉田にとっては困難な旅ですが、どうにか彼をその場所へ連れて行く方法はないかと真剣に考え始めるのでした。

18話

夏美(比嘉愛未)は、吉田(山本圭)に思い出の地・八幡平への旅を提案します。最初は、亡き妻との記憶がよみがえることを恐れて戸惑っていた吉田でしたが、夏美のまっすぐな気持ちに心を動かされ、訪れる決意を固めます。

八幡平の風景の中、吉田は過去を静かに振り返り、溢れる涙とともに新たな一歩を踏み出す力を夏美から受け取ったことに深く感謝します。

そんな吉田の姿を見守っていた環(宮本信子)は、夏美の持つ人への思いやりと行動力に、女将としての素質を感じ始めます。修業も順調に見えたその矢先、思いがけない展開が夏美を待ち受けていたのです。

夏美の仕事への取り組み方を見て、素質があると気付いた環は、このままでは、自分たち家族での旅館経営に邪魔が入ってしまうと焦りを感じ、嫁の恵美子(雛形あきこ)の女将(おかみ)修業をスタートさせることを決意するのでした。

19話

仲居としての仕事を着実にこなしていく夏美(比嘉愛未)の様子に、伸一(東幹久)は焦りを感じ始める。そこで彼は妻・恵美子(雛形あきこ)に、女将としての修業に取り組んでみないかと提案。ちょうどその時期を見計らっていたかのように、環(宮本信子)もこの機会を好機ととらえ、後押しする。

環の意向を受け、彼女は加賀美屋の大女将・カツノ(草笛光子)に、恵美子の女将修業の了承を求める。内心では将来的に夏美を女将に据えたいと考えていたカツノにとって、環の考えには複雑な思いが交錯するものの、恵美子が旅館で働くことについては了承する。

こうして翌朝から、恵美子は女将見習いとして加賀美屋での新たな一歩を踏み出すこととなった。

20話

恵美子(雛形あきこ)の女将見習いとしての修業が本格的に始まったことで、旅館の空気に微妙な変化が訪れる。従業員たちは女将・環(宮本信子)の思惑を察し、夏美(比嘉愛未)に対して以前よりも厳しい態度を取るようになっていく。

さらに夏美は、恵美子に代わって加賀美家の母屋の家事も任されることとなり、多忙な日々を送ることに。しかしカツノ(草笛光子)は、環のあからさまな采配に不快感を覚え、思わず苛立ちを見せる。

そんな中でも夏美は、自分が家族の一員として認められた証だと前向きにとらえ、懸命に家事をこなしていく。一方で恵美子は旅館の業務に追われる日々が続き、我が子の世話さえ満足にできなくなっていくのだった。

しかし何か不満を抱えながら女将業をする恵美子でした。

21話

夏美(比嘉愛未)が仲居としての業務に加えて、加賀美家の母屋の家事まで任されていることを知った柾樹(内田朝陽)は、横浜での仕事をできるだけ早く終わらせて盛岡へ戻る決意を夏美に伝える。

一方その頃、女将修業に取り組んでいた恵美子(雛形あきこ)は、旅館での仕事に集中しきれず、子どもたちのことが頭から離れないまま失敗を重ねてしまう。自信をなくし、自分はこの役目に向いていないのではと悩む恵美子だったが、ふとしたきっかけで夏美と心を通わせる時間が生まれ、励まされて少しずつ元気を取り戻していく。

そして恵美子は、誠実に周囲と向き合う夏美の姿を見つめながら、「本当に女将にふさわしいのは、夏美かもしれない」と心の中で感じ始めるのだった。

22話

「女将(おかみ)の修業より、今は子どもたちのそばにいたいの」と訴える恵美子(雛形あきこ)に対し、夫の伸一(東幹久)は耳を貸そうとしない。彼の心の中には、柾樹(内田朝陽)が戻ってきて夏美(比嘉愛未)が女将としての役割を担うことになれば、自分たちの立場が危うくなるのではないかという不安が渦巻いており、家族への思いやりまで気が回らない状態だった。

一方その頃、横浜では柾樹が夏美との将来を真剣に考え、彼女の父・啓吾(大杉漣)に結婚の承諾を得るため、浅倉家の門を叩いていた。これまで柾樹との面会すら避けてきた啓吾だったが、意外にもその日は態度を変え、自ら柾樹を酒席に誘うのだった。

23話

健太と勇太の兄弟が、日が暮れても学校から戻らず、夏美(比嘉愛未)は不安を募らせながら外へ探しに出る。一方、母親の恵美子(雛形あきこ)も、旅館の業務を優先すべきだと引き止める環(宮本信子)の言葉を振り切り、必死に子どもたちの行方を追う。

やがて、2人は裕二郎(吹越満)によって見つかり、「イーハトーブ」で無事保護されていたことが判明。再会した恵美子は安堵のあまり、子どもたちを厳しく叱りながらも、思わず涙ぐみながら強く抱きしめる。久しぶりに母と子が心から触れ合い、ぬくもりを確かめ合ったそのひととき。しかし、家族の絆が再び結ばれた喜びの裏には、まだ乗り越えるべき課題が残されていた――。

24話

家族全員が集まった場で、健太と勇太は厳しく叱責を受ける。その様子を見かねた恵美子(雛形あきこ)は、「せめて今夜くらいは子どもたちのそばにいてあげたい」と訴えるが、環(宮本信子)はあくまで旅館の業務を最優先とし、取り合おうとしない。

そんな恵美子の気持ちに寄り添う夏美(比嘉愛未)が口を挟むと、伸一(東幹久)はその姿勢に苛立ちを隠せず、不満を爆発させてしまう。

緊迫する空気の中、静かに登場したカツノ(草笛光子)は、恵美子が子どもたちのために女将修業を辞めることを認めると宣言。そして、自ら再び大女将として加賀美屋の現場に立つ決意を明かし、場の空気を一変させるのだった。

25話

加賀美屋に大女将・カツノ(草笛光子)が現場復帰を果たす。これまで旅館の舵取りを一手に担ってきた環(宮本信子)は、その突然の復帰に内心複雑な思いを抱え、不満を隠しきれない。

一方、夏美(比嘉愛未)は仲居としての仕事にも少しずつ慣れ、スタッフとの関係も良好になりつつあった。なかでも、同じ下宿先で暮らす佳奈(川村ゆきえ)とは心を通わせるようになり、盛岡で最も信頼できる友人となっていた。

そんなある日、夏美は外出先で偶然、川辺で地元の子どもたちと楽しげにサッカーをしているジュンソ(リュ・シウォン)の姿を目にする──その出会いが、やがて新たな展開をもたらすことになる。

26話

加賀美屋に韓国からの宿泊客としてジュンソ(リュ・シウォン)がやって来る。夏美(比嘉愛未)は、以前川辺で出会った際に彼が落としたハンカチを返そうとするが、なぜか環(宮本信子)に先に取られてしまう。実は環はジュンソの大ファンで、彼が韓国の有名なスターであることに誰よりも興奮していたのだった。

しかし、宿に滞在するジュンソの様子はどこか陰を帯びており、付き添いやマネージャーも見当たらない。まるで心に重たい何かを抱えているかのように、静かに佇んでいた。

その頃、横浜では柾樹(内田朝陽)が予期せぬ事情を抱え、しばらく盛岡へ戻れなくなっていた。だが、夏美に心配をかけたくない一心で、そのことをどうしても言い出せずにいた──。

27話

夏美(比嘉愛未)は、柾樹(内田朝陽)が事情により盛岡へ戻れなくなったことを知り、どこか元気をなくしていた。そんな彼女に、宿泊客のジュンソ(リュ・シウォン)が「街を案内してもらえないか」と声をかけてくる。

夏美は気分転換にもなるかとジュンソの願いを受け入れ、盛岡の名所を案内することに。だが、観光地を巡ってもジュンソの表情は晴れず、どこか心ここにあらずの様子。まるで何か心に引っかかることを抱えているようだった。

二人が休憩のために立ち寄った喫茶店で、夏美はふとしたきっかけから柾樹と電話で口論になってしまう。その様子をそっと見守っていたジュンソは、ふと口を開いた。

「実は、僕にもどうしても会いたい人がいるんです…」

そう語るジュンソの目には、遠く離れた誰かを想う切なさがにじんでいた。彼は、行方がわからなくなった恋人を探すために日本を訪れていたのだった。

28話

ジュンソ(リュ・シウォン)が、かつて日本で過ごしていた2年前に出会った恋人の行方を探していることを知り、夏美(比嘉愛未)は協力を申し出る。彼の真剣な眼差しに心を動かされた夏美は、何としても力になりたいと考えたのだった。

そこで、下宿先の裕二郎(吹越満)やアキ(鈴木蘭々)にも事情を話し、情報収集に協力してもらう。盛岡中を駆け回り、少しでも手がかりを探そうと奮闘するが、なかなか有力な情報にはたどり着けない。ジュンソの焦りと切なさを感じながらも、夏美たちはあきらめずに動き続けていた。

そのころ横浜では、浅倉家に思わぬ動きが。啓吾(大杉漣)が突然、夏美と柾樹(内田朝陽)の結婚を認めると言い出したのだ。あまりに唐突な態度の変化に、房子(森昌子)は不信感をあらわにし、夫婦の間に新たな亀裂が生まれそうな気配を見せる。

そんなある日、加賀美屋のロビーに一人の男性が現れる。彼はジュンソのマネージャーで、何やら切羽詰まった表情でジュンソを探していた――。

29話

夏美(比嘉愛未)と下宿の仲間たちは、ジュンソ(リュ・シウォン)が探しているかつての恋人の行方を追い続けていたが、手応えのある情報にはなかなか出会えず、時間だけが過ぎていった。帰国を翌日に控えたジュンソは、焦燥と諦めの狭間で沈んだ表情を浮かべていた。

協力していた夏美も、成果が出ないことに落ち込み始めていたが、大女将・カツノ(草笛光子)から「お客様の心に寄り添う、それが本当の“おもてなし”なのよ」と声をかけられ、もう一度自分の役目を見つめ直す。

「最後まであきらめないで、一緒に探そう」とジュンソに力強く語りかける夏美。そんな彼女のもとに、突然一本の電話がかかってくる――。その知らせが、思いがけない展開を呼び寄せようとしていた。

30話

ビリー(ダニエル・カール)の粋なはからいで、ジュンソ(リュ・シウォン)は地元のラジオ番組にゲスト出演することに。マイクの前で彼は、かつて心を通わせた恋人へ向けて、「もう一度会えるなら、今度こそ君のそばにい続けたい」と、胸の内を静かに語る。

その真摯な想いに触れた夏美(比嘉愛未)は、自分自身の気持ちとも向き合い、遠く離れている柾樹(内田朝陽)を信じて待とうと心を固める。

そして翌日、ジュンソが韓国へ戻る直前、ようやく彼の恋人の居場所が判明。なんとしても再会を叶えてあげたい夏美は、帰国を急かすマネージャーたちの制止を振り切り、全身全霊でジュンソを送り出そうと奮闘するのだった――。

31話

盛岡での日々に疲れが見えはじめた夏美(比嘉愛未)のもとへ、思いがけず柾樹(内田朝陽)が現れる。柾樹は、当面盛岡に戻れないと伝えたことを悔やみ、夏美の様子が気になって駆けつけたのだった。

そんな柾樹の行動に、下宿仲間の岸本聡(渡邉邦門)は思わず憤りをぶつけ、「夏美の気持ちをちゃんと考えろ」と厳しい言葉を投げかける。

一方、夏美はお酒の勢いもあって、旅館での慣れない生活や仕事の大変さを柾樹に打ち明けてしまう。しかし、その中で彼から「父・啓吾(大杉漣)がようやく結婚を認めてくれた」と聞き、思わず笑顔がこぼれる夏美。

そんな中、横浜では啓吾と房子(森昌子)が意を決し、ふたりの未来を見届けるため盛岡へ向かおうとしていた――。

32話

柾樹(内田朝陽)とのわずかな時間の再会に力をもらった夏美(比嘉愛未)は、再び仲居としての修業に気持ちを入れ直す。通常の業務ではない庭木の植え替えを任されても、一切手を抜かず黙々と取り組む姿に、周囲も感心し始めていた。

そのころ、柾樹と入れ替わるようにして、夏美の身を案じた父・啓吾(大杉漣)ら家族が突然加賀美屋を訪問。しかし、フロントを担当していた伸一(東幹久)は、見た目だけで「上得意ではない」と判断し、宿は満室だと告げて門前払いしてしまう。

その夜、夏美が下宿先に帰ると、ふと耳に入ってきたのは、ビリー(ダニエル・カール)が奏でるギターの音色。そしてその音にあわせて、両親と弟が楽しげに歌っている姿が目に飛び込んでくる――夏美の胸には、久しぶりに家族の温もりがじんわりと広がっていった。

33話

夏美(比嘉愛未)は、久しぶりに家族と再会できた喜びを全身で感じていた。父・啓吾(大杉漣)が自分を受け入れてくれたことへの感謝、そして母・房子(森昌子)の胸に飛び込み、涙を流せたことに心が救われたのだった。

翌朝、夏美は自分が働く加賀美屋を家族に案内する。啓吾は女将のカツノ(草笛光子)に、娘をどうか見守ってほしいと頭を下げる。一方で、前日に自分たちの宿泊を断られた件を知ったカツノは、伸一(東幹久)の対応に責任があるとして、環(宮本信子)に厳しく注意を与える。

そんな中、庭で泥だらけになりながら黙々と作業に励む夏美の姿を目にした啓吾たちは、娘の健気さに胸を打たれると同時に、再び彼女の身を案じずにはいられなかった。

34話

啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)は、泥だらけになって黙々と庭仕事をこなす夏美(比嘉愛未)の姿に胸を痛め、彼女の体調や環境を案じていた。そんな中、伸一(東幹久)や時江(あき竹城)から「旅館の経営が芳しくない」とか「女将の激務が原因で柾樹の母親は亡くなった」など、心配を煽るような話まで耳に入る。

その後、夏美は弟の智也(神木隆之介)を迎えに南部鉄器の工房へ向かう。そこでは、聡(渡邉邦門)が職人として働いており、案内されているうちに、旅館でも時折見かけていた謎めいた男性・平治(長門裕之)が、実は伝統工芸の世界で名を馳せた腕利きの職人であることを初めて知るのだった。

35話

夏美(比嘉愛未)のもとを訪れた両親・啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)は、「一緒に横浜へ戻ろう」と説得を試みる。しかし夏美はその提案に耳を貸さず、取り合おうとしない。翌朝、庭先で作業していた夏美は、カツノ(草笛光子)に呼び止められ、両親が独断で夏美を引き取ろうとしていると知らされる。事前に相談のなかった行動に夏美は憤りを隠せない。

その場でカツノは啓吾に向け、なぜ夏美に女将としての道を託したいと考えたのか、その胸の内を語る。そして、「残された時間を夏美にかけてみたい」と静かに想いを打ち明ける。その真摯な言葉に心を動かされた啓吾は、最終的にカツノに夏美の将来を託すことを決意する。

36話

カツノ(草笛光子)の思いに心を動かされた啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)は、最終的に夏美(比嘉愛未)を加賀美屋に託し、自分たちは横浜へ戻る決断をする。
その後、夏美は旅館の庭の管理を任され、植物の世話に取り組むが、なかなか思うように育たず苦戦する。

そんな折、平治(長門裕之)から「手をかけ過ぎると、かえって弱らせることもある」とやさしく諭される。その言葉をきっかけに、夏美はこれまでの親との関係を改めて見つめ直す。自分が思っていた以上に、両親が深い愛情で包んでくれていたことに気づいた夏美は、直接言葉にできなかった想いを手紙にしたため、感謝の気持ちを両親に伝える決意を固める。

37話

ついに夏美(比嘉愛未)は加賀美屋の客室係として見習い業務をスタートする許可を得る。実務の指導役を務めるのは、ベテラン係の時江(あき竹城)。現場での厳しくも愛ある指導のもと、夏美は一歩を踏み出す。

最初に担当することになった宿泊客は、東京からやってきた経済評論家・斎藤愛子(とよた真帆)とその息子・翼(川口翔平)。多忙な愛子に代わって、夏美は盛岡の名所を案内したり、夕食の時間に翼の話し相手になったりと、丁寧な接客で信頼を得ていく。

一方その頃、旅館の後継ぎである伸一(東幹久)は、夏美が順調に成長していく様子に不安と焦りを募らせる。さらに、母の環(宮本信子)が何かと夏美をかばう姿を見て、複雑な感情を抱くようになる。

38話

環(宮本信子)と息子・伸一(東幹久)の間に生じた溝は埋まらず、家族の食卓にも緊張が走るようになる。些細な会話ですら言い争いに発展し、険悪な空気が漂う中、伸一は思わず「母親なのに、こんなときに頼れないなんて」と痛烈な言葉を放つ。その一言が環の胸を深く刺し、心に大きな衝撃を与える。

一方、見習いとして奮闘する夏美(比嘉愛未)は、宿泊客である少年・翼(川口翔平)を地元の祭り『さんさ踊り』に誘おうと考える。しかし、彼の母である斎藤愛子(とよた真帆)は、予定を早めて自ら連れて行くつもりだと言う。

ところが当日、愛子の仕事が予定通りに終わらず、翼は楽しみにしていた祭りに行けない状況に。そんな様子を見た夏美は、代わりに自分が連れて行くと申し出るものの、職場の規律や立場を理由に周囲からは難色を示される。
夏美は、自分の気持ちと規則の間で揺れ動きながらも、大切な何かを守ろうと静かに決意を固めていく。

39話

『さんさ踊り』を母親と一緒に楽しむはずだった翼(川口翔平)は、仕事に追われる母・愛子(とよた真帆)の帰宅が遅れたことで、一人で待ち続けることに。しかし文句一つ言わず、静かにこらえる翼の姿に心を打たれた夏美(比嘉愛未)は、思わず「一緒にお祭りへ行こう」と声をかける。

浴衣姿の人々が踊りを楽しむ会場で、夏美と翼は束の間の時間を過ごし、笑顔を見せ合う。その帰り道、2人は下宿先に立ち寄り、アキ(鈴木蘭々)やビリー(ダニエル・カール)ら仲間たちと会話を弾ませる。裕二郎(吹越満)手作りのずんだ餅を囲みながら、温かなひとときを過ごす。

ところが、旅館へ戻ろうとしたその直後、翼が突然体調を崩し、その場に倒れてしまう。ついさっきまで元気だった少年の異変に、場の空気は一変する――。

40話

突然、苦しそうに倒れ込んだ翼(川口翔平)を見て、夏美(比嘉愛未)はすぐに病院へ同行する。診察の結果、医師の診断は「アレルギーによる急性症状」だった。そばアレルギーのある翼に対し、夏美は食事内容に気を配っていたが、落とし穴は別のところにあった。

実は、裕二郎(吹越満)の娘が無邪気に渡したまんじゅうに、そば粉が含まれていたのだ。意図せぬかたちで翼の体に影響を及ぼしてしまい、事態は一気に深刻さを増す。

病院に駆けつけた斎藤愛子(とよた真帆)は、息子の命にかかわる出来事に動揺し、「なぜ勝手に連れ出したのか」と夏美を厳しく問い詰める。善意からの行動だったとはいえ、結果として大きなミスとなった夏美には反論の余地がない。

旅館の責任者である環(宮本信子)は、愛子に深く頭を下げるが、その謝罪は受け入れられない。加賀美屋は信頼を大きく損ない、旅館全体が厳しい立場に追い込まれていく――。

41話

夏美(比嘉愛未)の不注意によって、翼(川口翔平)は重度のアレルギー反応を起こす。幸い一命は取りとめたものの、母親の斎藤愛子(とよた真帆)は激しく憤り、「この件は法的に対処する」と訴訟を示唆するまでに発展する。

加賀美屋の関係者たちは、当然ながら夏美の責任を問うべきと感じ始める。しかし、環(宮本信子)は意外な決断を下す。責任の所在を問う相手として名指しされたのは、夏美の指導を担当していた教育係の時江(あき竹城)だった。環は、今回の問題を管理不足と判断し、時江の解任を告げる。

この決定に強く反対したのが、環の息子である伸一(東幹久)である。彼は時江の解雇に納得できず、母との意見の対立は一層激しくなる。

一方、夏美自身も胸を痛めていた。「時江さんは何も悪くありません」と、自分の過ちだと訴えながら、カツノ(草笛光子)に状況の再考を求める。しかしカツノは取り合わず、事態はさらに複雑さを増していく。

42話

夏美(比嘉愛未)は、自身の行動によってトラブルを招いた責任を痛感し、斎藤愛子(とよた真帆)と息子の翼(川口翔平)の前でひざをついて深く謝罪する。しかし、2人の心は冷たく閉ざされ、謝意は届かない。

一方で、教育係だった時江(あき竹城)の解雇処分に納得できない仲居たちは不満を募らせる。「本来、責任を取るべきは夏美のほうではないか」と、強い言葉で非難の声を上げるようになる。旅館の中はすっかり不穏な空気に包まれてしまう。

この混乱を静めるために、ついにカツノ(草笛光子)が決断を下す。長年務めた大女将の座を退き、表舞台から身を引くと宣言したのだ。さらに環(宮本信子)も責任をとる形で女将職を離れ、仲居頭へと立場を変える。

それでも夏美には処分が下されることはなく、結果的に旅館の内部には強い反発が渦巻く。行き場のない視線にさらされ、夏美は心を追い詰められていく。そして、自分の存在が加賀美屋をさらにかき乱していると感じた彼女は、静かに盛岡を後にする決意をする――。

どんど晴れ 原作や脚本家とは?朝ドラの土台となったクリエイター情報

2-1. 原作はある?オリジナル脚本が描いた世界観

『どんど晴れ』は小説や漫画の原作が存在しない、完全なオリジナル脚本作品です。

舞台設定からキャラクターの成長物語まで、すべてが脚本家の創造によって構築されています。

岩手の方言や風景、伝統工芸などが物語のいたるところにちりばめられており、地域愛とドラマ性が巧みに融合していました。

2-2. 脚本家・小松江里子の人物像と代表作一覧

脚本を手掛けたのは、大阪出身の小松江里子さん。教員から脚本家へ転身した異色の経歴を持ち、1986年にドラマ『部長刑事』でデビュー。代表作には以下のような作品があります。

  • 『はいすくーる落書2』

  • 『セカンドチャンス』

  • 大河ドラマ『天地人』『花燃ゆ』

  • 昼ドラ『花嫁のれん』シリーズ

ヒューマンドラマを丁寧に描く手腕に定評があり、『どんど晴れ』でも家族や仕事に対する想いをリアルに表現していました。


2-3. 演出・制作陣が支えた「和」と「家族」の物語づくり

演出を支えた制作陣も実力派揃い。舞台となった旅館「加賀美屋」は、岩手の老舗旅館をモデルに、細部まで再現されたセットが組まれました。

南部鉄器や座敷童、宮沢賢治ゆかりの「イートハーブ」など、地元文化を丁寧に表現した演出が物語に厚みを与え、視聴者の没入感を高めていました。


どんど晴れ キャスト豪華俳優陣が集結した名作の顔ぶれ

朝ドラ『どんど晴れ』(2007年・NHK連続テレビ小説)は、比嘉愛未さんの主演で話題を呼んだ作品です。若きヒロインの成長を描いたこの物語には、実力派俳優陣が多数出演しています。ここでは、各キャラクターの背景とともに、演じた俳優の特徴や当時の立ち位置を詳しく解説します。

主要キャスト一覧|ヒロインから脇を固める俳優まで一挙紹介

役名 キャスト名 登場人物の特徴
浅倉夏美 比嘉愛未 主人公。明るく前向きなパティシエ見習いから、旅館の若女将へ
加賀美柾樹 内田朝陽 夏美の婚約者。実家の旅館「加賀美屋」を継ぐことを決意
浅倉啓吾 大杉漣 夏美の父。厳格なパティシエで、娘想いの一面も
浅倉房子 森昌子 夏美の母。穏やかで家族を見守る温かな存在
浅倉智也 神木隆之介 夏美の弟。姉と柾樹の良き理解者
加賀美環 宮本信子 現役の女将。伝統を守る厳しくも誇り高い女性
加賀美カツノ 草笛光子 7代目大女将。伝統を背負う存在で夏美の女将修行を導く
加賀美久則 鈴木正幸 加賀美屋の現社長。穏やかな人柄で家庭を支える
加賀美伸一 東幹久 長男。旅館の支配人として経営を担うが苦悩も抱える
加賀美恵美子 雛形あきこ 伸一の妻。家庭と女将業のバランスに悩む現代的な女性
加賀美浩司 蟹江一平 板前として旅館を支える次男。実直な職人気質
原田彩華 白石美帆 夏美のライバル的存在。柾樹の元同級生で才色兼備
小野時江 あき竹城 中居頭。厳しさの中に優しさを持つベテラン女性
中本努 高橋元太郎 番頭として旅館をまとめる縁の下の力持ち
岩本裕二郎 吹越満 喫茶店「イーハトーブ」マスター。宮沢賢治ファン
山室英喜 中原丈雄 柾樹の上司であり、仲人役も務めたキーマン
石川政良 奥田瑛二 柾樹の父。芸術家肌で一家に影を落とす存在
佐々木平治 長門裕之 南部鉄器の職人。加賀美家の良き理解者

演技派が揃った豪華布陣が「家族の再生」をリアルに描いた理由

『どんど晴れ』が視聴者の心を掴んだ理由のひとつが、俳優たちの深い演技力です。

  • 比嘉愛未さんは、当時まだブレイク前の新人でしたが、ヒロイン・夏美役で一躍有名に。天真爛漫なパティシエ見習いから、格式ある旅館の若女将へと変化する姿を、瑞々しい演技で表現しました。

  • 大杉漣さん森昌子さんの夫婦役は、対照的なキャラクターながら絶妙なバランスで、家庭のリアルさを表現。特に大杉さんの厳しさの奥にある父の愛情が、視聴者の涙を誘いました。

  • 神木隆之介さんは、少年から青年へ成長途中の姿が物語とリンク。姉想いの優しさが画面を通して伝わりました。

  • 宮本信子さん草笛光子さんという大ベテランの存在感も圧巻です。嫁姑の緊張感や旅館という伝統の継承が、迫真の演技で描かれています。

どんど晴れ 再放送2025年に選ばれた理由と放送日程

2025年BS再放送決定の背景と放送スケジュール一覧

2025年10月13日(月)より、NHK BSおよびBSプレミアム4Kで『どんど晴れ』の再放送が開始されました。初回放送から約18年ぶりの再放送は、ファンにとってまさに“どんど晴れ”のような朗報でした。

放送スケジュールは以下の通りです:

放送曜日 放送時間 放送局
月~土曜日 午前7:15~7:30 NHK BS・BSプレミアム4K(同時放送)
日曜日(6話連続) 午前8:00~9:30 NHK BS
日曜日(6話連続) 午前10:00~11:30 BSプレミアム4K

全156回を、15分ずつ丁寧に放送。週末はまとめ視聴が可能なため、忙しい方にもぴったりです。

なぜ“今”どんど晴れが必要とされているのか

今、改めて『どんど晴れ』が再放送される意味には深い理由があります。現代社会では、家族のあり方や伝統の継承が揺らいでいます。そのなかで、老舗旅館を舞台に「和」と「人情」を描いた本作は、視聴者に温もりと希望を届けてくれるからです。

とくに主人公・夏美が夢を捨てずに女将として奮闘する姿勢は、多くの人の背中を押すメッセージとして心に残ります。

SNSでも話題|再放送の反響と名場面ランキング

再放送開始と同時に、SNSでも“#どんど晴れ再放送”が話題となっています。視聴者からは以下のような反響が寄せられています。

感動の声ランキングTOP3(SNSより抽出)

  1. 柾樹が夏美に「いない人生なんて考えられない」と告げる告白シーン

  2. 啓吾が夏美の新作ケーキに涙する場面

  3. 一本桜の下で感謝を伝える最終話のラスト

これらのシーンは再放送でも視聴者の涙を誘い、再評価の機運が高まっています。

どんど晴れ モデル・ロケ地 舞台となった“岩手”の魅力とは

加賀美屋のモデルは実在する?ロケ地を徹底調査

『どんど晴れ』の舞台である旅館「加賀美屋」は、盛岡を中心とした岩手県の老舗旅館文化をもとに創作されました。具体的なモデルは明言されていませんが、岩手らしい建築や風景の描写から、「花巻温泉」や「つなぎ温泉」の旅館が参考にされていると考察されています。

ロケ地も盛岡市や花巻市を中心に、実際の風景を再現したセットが多数使われました。

登場する風景や伝統文化に息づく“岩手カラー”

本作では、物語を通じて岩手の風土や文化が色濃く反映されています。たとえば、物語に登場する「一本桜」は、岩手の名所・石割桜や小岩井農場の一本桜を彷彿とさせる存在として、視聴者の印象に残っています。

また、岩手の伝統工芸・南部鉄器や、地元出身の作家・宮沢賢治にちなんだ名称「イーハトーブ」など、細部にまで岩手の魅力が詰め込まれています。


盛岡さんさ踊りや南部鉄器も登場する理由

ドラマの終盤では、盛岡の伝統行事「盛岡さんさ踊り」が200人のエキストラを動員して再現されました。視覚的な華やかさに加えて、地元文化へのリスペクトが強く表れている場面です。

さらに、南部鉄器の職人が物語の重要な鍵を握るなど、物語の軸としても岩手文化が活かされています。

主題歌・受賞歴・スピンオフ情報まとめ

 小田和正が歌う主題歌「ダイジョウブ」の魅力

主題歌「ダイジョウブ」は、小田和正さんが手がけた名曲で、2007年4月にリリースされました。明治安田生命のCMやLINEのCMにも使用された、世代を超えて愛される楽曲です。

盛岡駅の新幹線ホームの発車メロディとしても使われており、地元でも親しまれています。


どんど晴れが受賞した橋田賞の意味

『どんど晴れ』は、2008年に第16回橋田賞を受賞しました。これは“人間愛にあふれ、家族や地域の絆を丁寧に描いたドラマ”に贈られる賞で、本作の誠実な物語構成が高く評価された結果です。

スペシャル版や続編の可能性はあるか?

2011年には『どんど晴れ スペシャル』が放送されています。

続編の放送は未定ですが、再放送の盛り上がり次第では、配信限定のスピンオフ制作やキャスト再集結のトーク番組なども期待できる状況です。

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